NASについて、仕組み、NASの選定、バックアップの必要性、外部からのアクセス、弱点、寿命などの御説明をします。
NASとは
NAS(ナス)とは「Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)」の略で、LANを介して複数端末でファイルを共有するためのストレージ機器です。
一般的なファイルサーバーとは違い、ファイル共有機能だけなどのように用途を特化してあるため導入コストも比較的安価で、かつ管理運用も比較的容易になっております。
PCからブラウザを使用して利用できる設定画面があるのでディスプレイやキーボード等の接続も不要で、設置するためのスペースは比較的小さくて済みます。
ウイルス検出機能などを追加できるNASもあります。
仕組みは
CPUやメモリ等が搭載されたメイン基板と、記憶媒体としてのHDDやSSDなどが筐体に内蔵されています。
OSにはLinux(たいていメーカーの独自カスタマイズ済み)やWindows Storage Server(こちらの方が高価)などが多く、記憶媒体にインストール済みである事が普通です。
ファイル共有のための物ですので基本的な設定の他に、共有フォルダを作成してあげれば使えるものになっており、ユーザーIDやパスワード、ユーザーの属するグループなどにより、フォルダにアクセス制限を設定可能です。
ただ、近年はPC以外のこういった機器を狙う攻撃が非常に増えているため、脆弱性が見つかったら適宜ファームウェアのアップデートをしないと危険です。
また、主に家電製品との接続などに利用できるDLNA機能(仕事で使う事はまずないです)、外出先からアクセスできる機能を持つものもありますが、この辺りは不用意に設定してしまうと重大なセキュリティ的問題になる事も多くあります。
特に外出先からアクセスできる機能に於いては、インターネット上から多くの無防備な設定のNASを見つける事が出来てしまうほどです。
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